高専をやめる話
こんにちは Twitter上でも書いてましたが,私は高専を3月末で退学します.
退学Advent Calendarなるものがあるらしいですがまだ退学したわけではないので登録してません.
退学する理由,および現状など書きます.
なお、この記事はあくまで私の個人的な意見や偏見に基づくものであり、某高専の学生を代表する意見ではないことにご注意ください.全体的に私がアウトローであるので,他の人は違う可能性が大いにあります.
また、この記事を鵜呑みにすることはおすすめしません.
I'm in 高専
入学前
親父の影響で昔からコンピュータに触れており,将来はサーバーインフラを扱う仕事に就きたいと思っていた
中3の時、普通科高校に行くか工業高校に行くか高専に行くかという選択肢があった 早く学んで社会に出たかった私は高専を選んだ
学科はオープンキャンパスへ行った際に,"コンピュータ"を学べるという触れ込みをしていたところがあったのでそこにした
数学が苦手だったので英語を得点源とする意味不明な方針で受かった
入学後
学年が上がるごとに専門科目が増えるという説明があった
一年生の段階では、「C言語の授業があるのでここから情報系の授業も増えていくのだろうな」と考えていた
二年生になると"工場実習"が時間割に登場した しかし情報系科目(1科目)はいまだC言語を扱い続け、何かがおかしいと思い始めた*1
かねてより興味があった高専プロコンに参加した 三年生の先輩が一緒のチームになったが,習っているはずのCですら私よりも書けない人しかいなかった
三年生になると"材料力学"が増えた
ここで中学校の時の学科選択のミスを悟った
つまりこの科はロボットに搭載する"マイクロコンピュータ”を制御する科であり、ぶっちゃけた話が,計算機工学関係の授業はほぼおまけのようなものだったのだ
受けたかったカリキュラムなど存在しなかったのだというショックから、学校へ行く気力もなくなり、大学への進路変更を考え,親および担任に相談した
相談した結果,というより自分でいろいろ考えた結果,3年で高専をやめ,他大学の情報工学科へ進学しようということになった(した)
そして現在に至る
高専中退勢にとって受験は大変だ
高校の学習指導要領が適用されない高専では,一般科目を浅い部分しか取り扱わない
数Iの「集合と論理」,数Aの「確率」,数Bの「確率分布」,有機化学,世界史,地学などは習わない*2
他の範囲も極めて浅い部分しか学習しない
したがって受験勉強は高校3年分を半分ほど独学でやらなければならない
模試の成績が振るわず,ほぼ一浪が決まっているがこれからどうなるかは私にもわからない
最近はモンハンのナルガクルガが非常に可愛く見えてきて,擬人化してお嫁さんにしたいと思っていたりする
やっぱりナルガはカワイイなぁ
— Gedyra (@Gedyra) 2014, 12月 6
いやほんとにな、ナルガっぽい耳の生えた黒髪の赤目のお姉さんがおったらどんな手を使ってでもお近づきになるけどな
— Gedyra (@Gedyra) 2014, 12月 6
私は進学先に希望を持っている
しかしいろいろ調べてみたところ,大学でも普通科高校からの進学者が多いために講義の内容が低レベルであることが多いらしい(大学による)*3
結局自分のレベルでやっていくには独学が一番良いということがわかりつつある
それでも進学すれば高専にいるよりは少しはマシになるだろう たぶん
中学の時に高専へ行かない道を選んでいたらどんな人生だっただろうか
想像するだけ無駄である
高専を目指している人たちへ
まずは自分が本当に高専で学習するべきなのかを考えましょう.
ただ「校則がゆるいから」*4という理由で目指すのはおすすめしません.なぜなら高専ではとにかく専門科目に重点を置いており,授業の内容がそれなりに好きでなければやってられないからです.レポート*5も学校や学科によって違いますが非常に多いです.私のいる学科では週1手書き10枚がザラです.*6
このへんは近くの高専生のおにいさんおねえさん方へ聞いてください.なるべく多くの人に聞くのがよいでしょう.
中学校の先生の話は正直信じないほうがいいです.
また,高専の授業は人を選びます.あわないと思ったらその時から3年次での進学を考えましょう.
— Gedyra (@Gedyra) 2014, 12月 2
なお,高専は,「数学および物理の高校の範囲を2年間で終わらせる」と宣伝していることがありますが,授業の内容を薄くして終了を早くするという仕掛け*7を使っているので,授業で全ての範囲を網羅するわけではありません.注意しましょう.
学科選びの際にはシラバス(授業計画表)を見ましょう.
たいていの高専ではシラバスをweb上で公開しています.
どの学科がどの教科でどんなことをやっているのかがよくわかります.
「情報系の授業を求めて来たのに,カリキュラムに組み込まれていない」ということが防げます.
自分の学びたい分野と学科の授業がマッチしている高専生は最強です.